虫歯を防ぐ6つの予防方法を解説!自宅でケアするには?

虫歯は誰もが経験する可能性のある身近な病気です。
実は、20代から60代の成人の9割以上が虫歯を経験しているというデータがあります。一度虫歯になると、削ったり抜いたりした歯は二度と元通りにはなりません・・・
だからこそ、虫歯になる前の「予防」がとても大切なのです。
この記事では、歯科医師の視点から虫歯を防ぐための6つの予防方法をご紹介します。今日から自宅で実践できる具体的なケア方法を、分かりやすく解説していきますね。
目次
虫歯とは?なぜ予防が大切なのか
虫歯は、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」が出す酸による細菌感染症です。
通常、歯のカルシウムが溶けても唾液の働きで再石灰化され元の状態に戻ります。しかし、そのまま歯がもろくなったり穴が空いてしまったりすると、虫歯と呼ばれる状態になってしまうのです。
虫歯になる背景には、以下の4つの要素が大きく影響しています・・・
- 質(歯と宿主)
- 細菌(微生物)
- 糖分(基質)
- 時間
これら3要素が重なり、時間が経過することで虫歯になる可能性がぐっと高まります。
歯周病と同様に、重症化するまでは自覚症状が少ないのが虫歯の特徴です。だからこそ、痛みが出る前の予防が何よりも重要なのです。
出典港スワン歯科・矯正歯科「虫歯予防のホームケア」(厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」より)
虫歯を防ぐ6つの予防方法
それでは、虫歯を防ぐための具体的な6つの予防方法をご紹介します。
どれも自宅で今日から実践できる方法ばかりです。毎日続けることで、虫歯にかかる確率をグンと下げることができますよ。
1. 正しい歯磨きを身につける
100人いれば、ほぼ全員が毎日歯磨きをしていると思いますが、正しく磨けている人はおそらく半数に満たないでしょう・・・
実際に歯科医院でプラークの染め出しを行うと、多くの磨き残しが見られる方がほとんどです。ブラッシングはただ磨けばいいのではなく、自分の歯並びや歯の形、歯茎の状態に合った正しい磨き方で行うことが大切です。
歯磨きはどうしても自己流になりがちなので、正しい方法を身に付けるためには歯科医院でブラッシング指導を受けることをおすすめします。自分に合った歯ブラシの選び方から、歯ブラシの動かし方、力の入れ方、重点的に磨くべき箇所などが分かります。
特に寝る前の歯磨きは重点的に行いましょう。就寝中は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が活発になりやすい時間帯なのです。
2. デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に落とすことができません。
デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間のプラーク除去に最適です。フロス(糸)が引っかかったりほつれたりする場合は、歯と歯の間に虫歯があるケースがありますので、その場合は歯科医院に相談しましょう。
歯間ブラシは、特に歯と歯の間に隙間がある方に適しています。隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選択し、できれば朝晩使うようにしましょう。
また、口腔洗浄器も効果的です。水流の力で歯間の汚れを落とす口腔洗浄器は、歯ブラシと併用することでクリーニング効果が増幅し、虫歯予防に効果を発揮します。
3. フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素は歯の再石灰化(エナメル質の修復)を促す働きを持ちます。
フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、歯の表面を強化し、虫歯になりにくい口腔内環境を作ることができます。特に、う蝕ハイリスクの方には5,000ppm Fのフッ化物配合歯磨剤が推奨されています。
また、フッ化物配合歯磨剤とフッ化物配合洗口剤を併用することで、さらに効果的な虫歯予防が期待できます。
4. キシリトールガムを活用する
キシリトールは歯の再石灰化を促す働きを持つだけでなく、虫歯菌を活性化させる酸を作らないため、虫歯になりにくい口腔内環境を作るのに適しています。
食後や就寝前などにキシリトールガムを噛むのがおすすめです。
よく噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液には虫歯菌を洗い流す作用のほか、歯の再石灰化を促す働きもあります。
5. こまめに水分をとる
口の中が乾燥すると、唾液の分泌が減り、虫歯菌が活発になりやすくなります。
こまめに水分をとることで、口の中を潤し、虫歯菌を洗い流す効果が期待できます。特に、食事中や食後に水分をとることで、口の中に残った糖分を洗い流すことができます。
また、寝る前に酸性の食べ物をとらないことも大切です。酸性の食べ物は歯のエナメル質を溶かしやすくするため、就寝前は避けるようにしましょう。
6. 歯医者で定期的にメンテナンスをする
ホームケアだけで虫歯を予防するには限界があります。
逆に、歯医者に通って定期検診を受けていても毎日の歯磨きがおろそかになると虫歯になってしまいます。大切なのは、ホームケアではカバーできないところをプロケアで補うこと。「ホームケア+プロケア」がしっかりできていれば、虫歯にかかる確率はグンと下がるのです。
虫歯菌や歯周病菌は約90日で再び増殖します。そのため、3か月ごとの定期検診・クリーニングを推奨しています。
定期的な歯のクリーニング(PMTC)、歯ぐきのマッサージ、ブラッシング指導、口腔内デジタルスキャンといった施術を組み合わせることで、患者一人ひとりのお口の状態に最適化した予防計画を実践できます。
虫歯になりやすい食べ物・なりにくい食べ物
食生活も虫歯予防において重要な要素です。
虫歯になりやすい食べ物となりにくい食べ物を知っておくことで、日々の食事でも虫歯予防を意識できるようになります。
虫歯になりやすい食べ物の特徴
虫歯になりやすい食べ物には、主に以下の特徴があります・・・
- 歯にくっつきやすいもの(キャラメル、チューイングキャンディー、ドライフルーツなど)
- 糖分が多いもの(チョコレート、クッキー、キャンディー、ジュースなど)
- 口の中に長時間残るもの(キャンディー、ガムなど)
- 硬すぎるもの(歯を傷つける可能性があるもの)
- 酸性のもの(歯のエナメル質を溶かしやすいもの)
歯にくっつきやすい食べ物は、歯垢が蓄積する原因となり、歯垢のなかにある菌の酸によって虫歯を発生させてしまいます。また、糖分は虫歯を進行させる大きな原因です。
歯の表面に糖分が残る時間が長いほど、虫歯菌の活動が長く続くことから、虫歯になりやすくなります。
虫歯になりにくい食べ物の特徴
一方、虫歯になりにくい食べ物には以下の特徴があります・・・
- 歯にくっつきにくいもの
- 糖分が少ないもの
- 口のなかに長時間残りにくいもの
- 食物繊維が多いもの(野菜、果物など)
食物繊維が多い食べ物は、よく噛むことで唾液の分泌を促し、虫歯予防に効果的です。
虫歯対策におすすめの食べ方
食べ物の選び方だけでなく、食べ方も虫歯予防には重要です。
- よく噛んで食べる:唾液の分泌を促し、虫歯菌を洗い流す
- 食事中や食後に水分をとる:口の中に残った糖分を洗い流す
- 寝る前に酸性の食べ物をとらない:歯のエナメル質を守る
これらを意識するだけでも、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。
年代別の虫歯の特徴と予防のポイント
「虫歯」とひとまとめにされることが多いですが、年代によってその特徴や発症する要因は異なります。
歯の健康状態は年代によって変わるほか、予防の方法も異なるため、年代別の虫歯の特徴を捉えておくことが大切です。
子どもの虫歯
乳歯は1〜3歳までに、永久歯は9〜16歳までに石灰化が完了します。
石灰化していない歯は柔らかく虫歯になりやすいため、より入念な虫歯の予防が求められます。乳歯が虫歯になる原因は、主に睡眠前の授乳や糖分の入った飲料などです。
また、歯磨きやフッ化物配合歯磨剤の開始時期の遅れも影響するため、早めに取り入れるようにしましょう。一方、永久歯が虫歯になる原因の代表例は、歯磨き時の磨き残しです。
とくに正しい磨き方を習得できていないと、糖分の摂取量に関係なく、奥歯の溝の部分などに虫歯ができやすくなります。
大人の虫歯
大人になると、虫歯より歯周病に悩まされる方が増えてきますが、実際には成人の9割以上が虫歯を抱えているといわれています。
子どもの虫歯と同様、磨き残しによる虫歯はもちろん、歯周病の進行によって露出した歯根や、歯の詰め物の内側に虫歯ができるケースなども増加します。
歯周病は歯ぎしりなどの癖やストレスによっても重症化するため、毎日のブラッシングに加え、食生活や生活習慣を整えることも歯の健康を保つうえで重要なポイントです。
西小山歯科クリニックの予防歯科
西小山歯科クリニックでは、「虫歯や歯周病になってから治すのではなく、ならないように守る」予防歯科を中心とした歯科医療を提供しています。
初回診断では、口腔内デジタルスキャンを用いて、目には見えない小さな虫歯や初期の歯周病を早期に発見します。早期発見・早期治療により、痛みや大きな治療負担を最小限に抑えることができます。
また、歯面清掃用の機材「エアフロー」を導入しています。エアフローは細かい粒子で歯にこびりついた汚れやヤニを除去し、歯や被せ物を傷つけずに短時間で洗浄できる特徴があります。
施術後は歯表面がツルツルになり、汚れや歯石の再付着を防ぐ効果があるため、結婚式や発表会など大事な予定の前にも安心して利用できる施術です。
虫歯菌や歯周病菌が約90日で再び増殖するという事実に基づき、3か月ごとの定期検診・クリーニングを推奨しています。ご自宅でのブラッシングと歯科医院でのケアを組み合わせることで、最大の予防効果を発揮できます。
西小山駅から徒歩3分、土日も診療しており、忙しい方でも通いやすい環境を整えています。
まとめ
虫歯は予防できる病気です。
今回ご紹介した6つの予防方法を実践することで、虫歯のリスクを大きく減らすことができます。特に、正しい歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシの使用、フッ素入りの歯磨き粉の活用、キシリトールガムの活用、こまめな水分補給、そして定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。
ホームケアとプロケアを組み合わせることで、一生自分の歯で食事や会話を楽しむことができます。
虫歯になってから治療するのではなく、ならないように守ることが何よりも大切です。今日から、ぜひ虫歯予防を始めてみてくださいね。
西小山歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた予防計画をご提案しています。お口の健康について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
あなたの笑顔を守るために、私たちがサポートいたします。
