乳歯から永久歯への生え変わりはいつ始まる?年齢別に見る時期と変化

乳歯から永久歯への生え変わりはいつ始まる?年齢別に見る時期と変化

「そろそろ歯が抜けそうだけど、これって正常なの?」「周りの子より生え変わりが遅い気がして心配…」——お子さまの歯の生え変わりに不安を感じている保護者の方は、とても多くいらっしゃいます。

結論からお伝えすると、乳歯から永久歯への生え変わりはおおむね6歳ごろから始まり、12〜13歳ごろまでに全ての乳歯が永久歯へと移行します。ただし、生え変わりの時期には個人差があり、半年〜1年程度のずれは多くの場合で自然な範囲とされています。順番や本数の目安を知っておくと、気になる変化にも慌てずに対応できます。

  • ✅ 乳歯・永久歯それぞれの本数と生え変わりの時期の目安
  • ✅ 生え変わりの順番と、注意したいトラブルのサイン
  • ✅ 生え変わり期にご家庭でできるケアのポイント
目次

乳歯と永久歯、そもそも何が違うの?

乳歯は全部で20本、永久歯は最大32本

お子さまの口の中には、生後6〜8か月ごろから乳歯が生え始め、2歳半〜3歳ごろまでに上下合わせて合計20本の乳歯が生えそろいます。乳歯は「乳中切歯・乳側切歯・乳犬歯・第一乳臼歯・第二乳臼歯」の5種類で構成されており、上下左右それぞれ5本ずつが並びます。

その後、成長とともに乳歯が抜けて永久歯へと置き換わっていきます。永久歯は親知らず(第三大臼歯)を含めると最大32本ですが、親知らずが生えない方も多く、一般的には28本を「永久歯が生えそろった状態」とみることが多いです。乳歯よりもひとまわり大きく、色もやや黄みがかっているのが特徴です。

乳歯は「永久歯の場所取り」という重要な役割を持つ

「どうせ抜け替わるから」と乳歯を軽く見てしまう方もいらっしゃいますが、乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための大切なガイドの役割を担っています。乳歯の虫歯を放置して早期に抜歯が必要になると、隣の歯が傾いて永久歯のスペースが失われ、将来的な歯並びや咬み合わせに影響が出ることがあります。

また、乳歯は食べ物をかむ・言葉を発音するといった日常の機能にも直結しています。乳歯の時期からしっかりケアを続けることが、永久歯が生涯にわたって健康でいるための土台づくりになります。

生え変わりはいつから?時期の目安を年齢別に解説

生え変わりのスタートは6歳前後が一般的

乳歯から永久歯への生え変わりは、おおむね6歳前後からスタートします。最初に生え変わることが多いのは下の前歯(乳中切歯)で、乳歯が抜ける前後のタイミングで「6歳臼歯(第一大臼歯)」が乳歯の奥に生えてきます。この6歳臼歯は乳歯の抜け替わりではなく新しく追加される歯であるため、保護者の方が見落としやすい歯のひとつです。

生え変わりの時期には個人差があり、半年〜1年程度のずれは自然な範囲とされることが多いですが、明らかに遅い・順番がおかしいと感じる場合は歯科医師に相談することをおすすめします。

永久歯への生え変わりが気になる方は、当院の小児歯科ページをご覧ください。

審美歯科を対応中の女性歯科衛生士

年齢別・生え変わりの目安チャート

年齢の目安 生え変わりの目安 備考
6歳前後 下の前歯(乳中切歯)が抜け始める/6歳臼歯が追加 生え変わりのスタート時期
7〜8歳ごろ 上の前歯(乳中切歯・乳側切歯)の生え変わり 上の前歯は横への拡がりを確認
9〜10歳ごろ 犬歯・第一乳臼歯エリアの生え変わり 犬歯の位置に注意が必要な時期
11〜12歳ごろ 第二乳臼歯の生え変わり/12歳臼歯が追加 奥歯エリアの完成が近づく
12〜13歳ごろ ほぼすべての永久歯(28本)が生えそろう (親知らずを除く)

上の表はあくまでも目安であり、個人差があります。特に女の子は男の子より生え変わりが半年〜1年ほど早い傾向があるともいわれています。

生え変わりの順番にも一定のパターンがある

生え変わりは一般的に「下→上」「前歯→奥歯」の順で進んでいくことが多いです。ただしこれはあくまで典型的なパターンであり、多少の前後は珍しくありません。気になる場合は、お早めに歯科医師へご相談ください。

年齢ごとの歯科受診の目安を知りたい方は、小児歯科についての記事をご覧ください。

生え変わりのしくみ——なぜ乳歯は自然に抜けるの?

Point 01 永久歯が乳歯の根を溶かす
永久歯の成長が乳歯を押し上げる

顎の骨の中で永久歯が成長してくると、乳歯の根(歯根)が少しずつ吸収されていきます。これを「歯根吸収」といい、乳歯の根が溶けていくことでグラグラし始め、やがて自然に抜け落ちます。この一連のプロセスは体の正常な発育反応です。

Point 02 永久歯が斜めに生えてくることも
乳歯の後ろに永久歯が見える「二枚歯」

乳歯がまだ残っているのに、その裏(舌側)から永久歯が顔を出している状態を「二枚歯(にまいば)」と呼びます。特に下の前歯でよくみられる現象です。多くの場合、乳歯が自然に抜けると永久歯は正しい位置へ移動していきますが、乳歯がなかなか抜けない場合は歯科医師に診てもらうことをおすすめします。

Point 03 永久歯は再生しない
一度失ったらやり直しがきかない

永久歯は乳歯と違い、生え変わることがありません。虫歯や外傷で失ってしまうと、ご自身の歯として元に戻ることはないため、生え変わりが始まる時期からより丁寧なケアが求められます。生え変わりの時期は歯磨きの難しい凸凹した状態が続くため、虫歯になりやすい点にも注意が必要です。

こんな生え変わりは要注意!よくあるトラブルと対処のポイント

生え変わりが遅い・永久歯が生えてこない

乳歯が抜けてから3〜4か月以上たっても永久歯が生えてこない場合は、歯科医師に相談することを検討してください。永久歯が骨の中で埋まったまま(埋伏歯)になっていたり、もともと永久歯の芽(歯胚)が存在しない「先天性欠如」が見つかることもあります。レントゲンやCT撮影によって骨の中の状態を確認することで、正確な状況が把握できます。

永久歯が生えてきたのに乳歯が抜けない

前述の「二枚歯」の状態が長く続く場合や、乳歯がしっかり残ったままで永久歯が横から出てきている場合は、乳歯の抜歯が必要なケースがあります。放置すると永久歯の生える向きが定まらず、歯並びへの影響が出ることがあります。早めに歯科医師に診てもらい、必要な処置を相談するのが安心です。

生え変わり期の歯並びの乱れ・出っ歯・すきっ歯

永久歯が生えそろう途中の段階では、歯並びが一時的に乱れてみえることがあります。「みにくいアヒルの子の時期(アグリーダックリング・ステージ)」とも呼ばれ、上の前歯が生えそろう7〜8歳ごろに前歯間にすきまができたり、若干の出っ歯に見えたりすることがありますが、多くの場合は犬歯が生えるにつれて自然に改善していきます。

ただし、すべてのケースが自然に治まるわけではありません。歯並びや咬み合わせの問題が残る場合には、矯正治療を検討するタイミングを歯科医師と相談するとよいでしょう。

6歳臼歯など生えたばかりの永久歯が気になる方は、シーラントの記事をご覧ください。

⚠️ こんな状態のときは早めに受診を

  • 乳歯が抜けてから4か月以上たっても永久歯が生えてこない
  • 永久歯が生えているのに乳歯が全くグラグラしない
  • 永久歯が明らかに内側や外側に大きくずれて生えている
  • 転倒などで歯をぶつけた・欠けた・変色してきた
  • 生え変わりの歯の周囲が腫れている・痛みが続いている

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生え変わり期にご家庭でできるケアのポイント

歯磨きは「仕上げ磨き」を続けることが大切

生え変わりの時期は、抜けかけてグラグラしている乳歯と、生えてきたばかりの永久歯が混在する「混合歯列期」が長く続きます。歯の高さがバラバラで磨き残しが生じやすく、この時期こそ保護者による仕上げ磨きが重要です。お子さま自身が磨いた後に、保護者が1日1回以上丁寧に仕上げ磨きをしてあげることを心がけましょう。

特に奥歯(第一大臼歯・6歳臼歯)は生えたばかりのころに溝が深く、虫歯になりやすいとされています。小さなヘッドの歯ブラシを使い、奥歯の溝を意識して磨くと効果的です。

フッ素の活用と定期的な歯科受診

生えてきたばかりの永久歯は、まだエナメル質が完全に成熟しておらず、酸や虫歯菌の影響を受けやすい状態にあります。フッ素を含む歯磨き粉の活用や、歯科医院でのフッ素塗布は、エナメル質の強化を助けるとされています。具体的なフッ素の使い方や適切な量については、かかりつけの歯科医師にご相談ください。

また、定期的な歯科受診によって生え変わりの経過を確認してもらうことも大切です。プロによるクリーニング(PMTC)は、ご家庭でのブラッシングでは落としきれない汚れを除去するのに役立ちます。

✅ 生え変わり期にやっておきたいこと

  • 保護者による仕上げ磨きを継続する
  • フッ素入り歯磨き粉を使用する
  • 定期検診でプロのチェックを受ける
  • 6歳臼歯が生えたら見逃さず磨く
  • 食後のうがい・歯磨き習慣を身につける

⚠️ 注意したいNG行動

  • グラグラしている歯を無理に引っ張る
  • 乳歯の虫歯を「どうせ抜けるから」と放置する
  • 仕上げ磨きをお子さまだけに任せる
  • 歯が抜けた後のケアを怠る
  • 痛みや腫れがあっても受診を先延ばしにする

よくある誤解:「乳歯の虫歯は治療しなくていい」は間違い

「どうせ抜け替わるなら乳歯の虫歯は放っておいても大丈夫」と思われている方もいらっしゃいますが、これは誤解です。乳歯の虫歯が進行すると、歯の根の先に炎症が広がり、その下で育っている永久歯の歯胚にダメージを与えることがあります。また、虫歯で乳歯を早く失うと、隣の歯が傾いて永久歯のスペースが不足し、将来の歯並びに影響を及ぼすリスクが高まります。乳歯の虫歯も早めに治療することが大切です。

歯科衛生士がレントゲン画像をもとに説明している様子

西小山歯科クリニックの小児歯科・生え変わりサポート

  • 🦷
    無痛治療への取り組みでお子さまの「怖い」を軽減
    表面麻酔・電動注射器・麻酔薬ヒーターなど複数の工夫を組み合わせ、痛みの少ない治療環境づくりに取り組んでいます。歯科治療への恐怖心が強いお子さまにも、できる限り安心して受診いただけるよう心がけています。
  • 🏠
    キッズルーム完備・広い個室診療室
    お子さまが落ち着いて待てるキッズルームと、プライバシーに配慮した個室診療室を設けています。小さなお子さまを連れてご来院いただける環境を整えています。
  • 📷
    動画・口腔内写真による分かりやすい説明
    動画アニメーション(ナビック)や口腔内写真を活用して、お口の中の状態やこれからの治療内容をわかりやすくご説明します。お子さまご本人にも理解しやすい形でお伝えするよう努めています。
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    土日も診療・急患対応可
    平日は10:00〜19:30(昼休憩あり)、土・日は18:30まで診療しています。「平日は学校があって連れていけない」というご家庭にも対応しています。予約なしの急患対応も行っています。
  • 📍
    東京都品川区西小山駅から徒歩3分
    東急目黒線 西小山駅から徒歩3分の立地です。東京都品川区小山エリアにお住まいの方、周辺地域からお越しの方にも通いやすい場所にあります。

👨‍⚕️ 院長 長岡(歯科医師)からのコメント

大学病院では補綴(セラミックや銀歯などの被せ物・入れ歯)の治療と研究に携わってきました。現在は小児歯科にも力を入れており、生え変わりの時期のお子さまのお口の変化を一緒に見守りながら、「いつまでも健康な笑顔でいられるように」というご希望のお力になれるよう努めています。治療するだけでなく、大切な歯を守り続けるためのケアも丁寧にサポートしてまいります。気になることがあればどんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q 乳歯がグラグラしているのに、子どもが怖がって抜かせてくれません。無理に抜いても大丈夫ですか?
A 十分にグラグラしていれば、清潔な手やガーゼで優しく揺らしてあげることで自然に抜けることが多いです。ただし、根がしっかり残った状態で無理に引っ張ると出血や痛みの原因になることがあります。怖がりが強い場合や、なかなか抜けない場合は歯科医院で処置を相談するのがおすすめです。麻酔を使えば痛みを和らげながら抜歯することができます。
Q 生え変わりの時期に矯正治療を始めるとしたら、何歳ごろが適切ですか?
A 矯正治療の開始時期は、お口の状態や治療の目的によって異なります。顎の骨の成長を利用した「一期治療(小児矯正)」は6〜12歳ごろの混合歯列期に行われることが多く、歯並びや咬み合わせの問題を早期に整えることを目的とします。永久歯が生えそろってからの「二期治療」は12歳以降に行うことが一般的です。まずはご相談いただき、お子さまのお口の状態を拝見した上で適切なタイミングをご提案します。
Q 生え変わりの定期検診はどのくらいの頻度で受けるのがよいですか?
A 一般的には3〜4か月に1回程度の定期検診が推奨されることが多いですが、お子さまのお口の状態や虫歯リスクによって、担当の歯科医師が適切な間隔をご提案します。生え変わり期は歯の凸凹が多く磨き残しが生じやすいため、定期的なプロのクリーニングと経過確認をあわせて受けることで、虫歯や歯並びの問題を早期に発見しやすくなります。

📝 この記事のまとめ

  • ✅ 乳歯は全20本で、永久歯への生え変わりはおおむね6歳ごろからスタートし、12〜13歳ごろに28本が生えそろう(個人差あり)
  • ✅ 乳歯は永久歯の「場所取り」の役割を持つため、虫歯でも放置せず早めに治療することが大切
  • ✅ 生え変わり期は「混合歯列期」とも呼ばれ、磨き残しが多くなりやすいため、保護者による仕上げ磨きを続けることが重要
  • ✅ 4か月以上永久歯が生えない・乳歯が抜けない・明らかなズレがある場合は早めに歯科医師へ相談を
  • ✅ 定期検診とプロのクリーニングを組み合わせることで、生え変わりの経過を安心して見守れる

お子さまの歯の生え変わり、気になることはお気軽にご相談ください

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